1 事故発生

30代の会社員の男性が、通勤のために乗車中のバスで発生した交通事故により、第12胸椎圧迫骨折の傷害を負いました。

2 相談・依頼のきっかけ

脊柱の変形で11級7号の後遺障害の認定を受けたあと(事前認定)、「保険会社から示談金751万円の提示があったが、妥当な金額かどうか知りたい」とのことで、当事務所にご相談いただきました。
当事務所の弁護士が裁判基準の金額よりも低額であることを説明すると、適切な金額での賠償を受けたいとのことで、賠償請求の対応をご依頼いただくことになりました。

3 当事務所の活動

当事務所の弁護士は、当初、保険会社へ裁判基準での支払いを請求し、示談交渉を試みました。
しかし、保険会社から、依頼者へ提示した金額から変わらない旨の回答を受けたため、当事務所の弁護士は、裁判による解決が妥当と判断し、依頼者の了解を得て、損害賠償請求の裁判をすることとしました。

4 当事務所が関与した結果

裁判では、慰謝料の金額と、後遺障害による逸失利益に係る労働喪失率および労働喪失期間とが争点となりました。
これらの争点について、当事務所の弁護士が粘り強く戦った結果、次のとおり、裁判基準への増額に成功しました。
その結果、合計で1650万円の獲得(889万円の増額)による裁判上の和解を勝ち取りました。

損害項目 保険会社の提示 当事務所介入後の結果
傷害慰謝料 21万円 114万円
逸失利益 576万円 1093万円
後遺障害慰謝料 150万円 420万円
調整金 199万円

【獲得額に関するご注意】
解決事例のご紹介においては、獲得額(獲得合計額)を記載させていただいておりますが、保険会社から医療機関に対して直接支払われる治療費等を含めない金額となっております。
他の事務所のサイトでは、こうした治療費等はお客様の手元に残るものではなく、サイトを閲覧する方に誤解を与えかねないという点で、不適切な表記であると考えております。
そこで、当事務所では、お客様の手元に支払われる金額を獲得額として記載させていただいております。

5 解決のポイント(所感)

保険会社からの提示された金額が、一見して大きい金額であるようであっても、裁判基準によって再計算した場合、増額になるケースがほとんどです。
しかし、そのことを知らず示談に応じてしまう方が多くいらっしゃいます。
本件では、保険会社からの提示に安易に応じず、弁護士が裁判で徹底的に争った結果、適正な賠償金を獲得することができました。

6 お客様の声

下山先生のおかげで満足の結果となりました。
長い間ありがとうございました。

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