1 事故発生
30代の主婦が、被害車両を運転して直線道路を走行中、センターラインオーバーの加害車両に正面衝突される事故の被害に遭い、右膝蓋骨開放骨折、右橈尺骨遠位端骨折、右距骨骨折、左肋骨骨折などの傷害を負いました。
2 相談・依頼のきっかけ
依頼者は、事故直後の治療中の時期に、当事務所にご相談いただきました(依頼者が入院中であっため、病院への出張相談を実施)。
当事務所の弁護士が今後の流れなどをご説明させていただいたところ、以降の手続への対応をご依頼いただくこととなりました。
3 当事務所の活動
依頼者が症状固定に至ると、当事務所の弁護士は、被害者請求による後遺障害等級の認定申請を行いました。
認定結果は、右膝蓋骨開放骨折後の右足が重い感じ・チクチクした疼痛等の症状について12級13号、右距骨骨折後の右足関節の疼痛等の症状について14級9号、併合12級となりました。
当事務所の弁護士は、右距骨骨折後の右足関節の疼痛等の症状に係る後遺障害等級の認定結果が不当であると考え、依頼者に新たな画像の撮影および診断書の取得を依頼し、異議申立てを行いました。
異議申立ての結果、右距骨骨折後の右足関節の疼痛等の症状について、12級13号に格上げとなり、併合11級の後遺障害等級の認定を得ました。
この時点で、後遺障害11級に対応する自賠責保険金331万円を確保しました。
そして、当事務所の弁護士は、裁判基準での賠償額の満額獲得を希望する依頼者の希望に従って、損害賠償請求の訴訟を裁判所に提起しました。
4 当事務所が関与した結果
当事務所の弁護士が訴訟での主張・立証活動を尽くした結果、裁判基準の満額をベースとする和解額2000万円での解決を勝ち取ることができました。
自賠責保険金331万円と合わせて、合計2331万円を獲得することができました。
【獲得額に関するご注意】
解決事例のご紹介においては、獲得額(獲得合計額)を記載させていただいておりますが、保険会社から医療機関に対して直接支払われる治療費等を含めない金額となっております。
他の事務所のサイトでは、こうした治療費等についても獲得額に含めて、金額を大きく見せている例が散見されます。
しかし、こうした治療費等はお客様の手元に残るものではなく、サイトを閲覧する方に誤解を与えかねないという点で、不適切な表記であると考えております。
そこで、当事務所では、お客様の手元に支払われる金額を獲得金額として記載させていただいております。
5 解決のポイント(所感)
本件では、当事務所の弁護士が当初の後遺障害等級認定の違和感に気付き、異議申立てを行うことによって適正等級への格上げを実現することができました。
その結果、賠償金の増額に繋げることができました。