平成27年4月4日、「鑑定医による医療画像鑑定セミナー」が仙台で開催され、弁護士・山口龍介が受講してきました。
医療画像鑑定書は、後遺障害等級の認定手続や交通事故の損害賠償請求の裁判において、病変と症状との整合性や、病変・症状と事故との因果関係を証明するうえで、非常に重要な証拠になります。
今回のセミナーでは、医療画像鑑定において、数多くの実績をお持ちの放射線診断専門医の先生から、画像診断の基礎について解説があったあと、椎間板ヘルニアについて、実例をもとにしたMRI診断のポイントなどを解説いただきました。
講義の内容としては、①XP画像(レントゲン写真)では、軟部組織・神経が写らないため、椎間板ヘルニアや脳の損傷は分からないこと、他方、②MRI画像では、軟部組織・神経が写るため、神経が圧迫されていること(ヘルニア)や、切れていること、炎症を起こしていることなどが分かり、より多くの病変・症状の客観的な証明ができることなど、画像診断について分かりやすく解説していただきました。
また、MRI画像の見方、画像診断の方法についても解説していただき、とても勉強になりました。
今回の講座で学んだことを踏まえ、後遺障害が残ってしまった交通事故被害者の方々が、適切な等級の後遺障害認定を受け、適切な金額での賠償を獲得できるよう、今後の活動に役立てていきたいと思います。
(弁護士・山口龍介)