平成27年9月27日、株式会社船井総合研究所が主催する「第2回・後遺障害認定実務講座」が東京で開催され、弁護士・山口龍介が受講してきました。
この講座は、傷病・治療・後遺障害に関する知見を深め、交通事故被害者のあらゆる苦しみや痛みを軽減する方法を追究することを目的として開催されているもので、交通事故の実務に関する情報交換ができる場でもあります。
今回の講座では、主に頚椎捻挫(むちうち)の後遺障害認定に関して、実務に精通した3人の講師による講演があり、その後は、参加した弁護士同士の情報交換の場が設けられました。
講演の内容としては、まず、画像診断専門医の先生から、脊椎・脊髄の解剖(つくりや形)およびMRI画像の見方(読影)の基本的知識の説明がなされた後、外傷性ヘルニアと加齢性変化の見分け方のポイントなどについて、実例を挙げた解説がなされました。
次に、後遺障害認定に関して高い専門性を持つ2人の弁護士から、頚椎捻挫(むちうち)の後遺障害について、認定等級12級、14級、非該当のそれぞれの事例の比較検討とともに、認定手続のポイントについて詳しい解説がありました。
講演の後の情報交換の場では、参加した弁護士同士が今現在抱えている問題や悩みについて、一緒に考え議論することで、解決に向けた一定の方向性が見えたりするなど、大変有意義な時間となりました。
第一線で活躍する医師・弁護士の講演を聞き、さらには交通事故被害者の救済のために同じように日々悩み考えながら懸命に取り組んでいる全国の弁護士と情報交換することで、新たな気づきを得られたこともさることながら、さらに勉強して専門性を高め、交通事故被害者の方のサポートを進化させていきたいという思いを再確認することができました。
(弁護士・山口龍介)