青森県社会保険労務士会・青年委員会から、当事務所の弁護士・木村哲也に、研修会の講師のご依頼がありました。
このご依頼を受けて、平成26年2月7日、青森県社会保険労務士会・青年委員会の研修会にて、「交通事故が労災だったら?~民事損害賠償と自賠責保険・労災保険・自動車保険~」と題しまして、講演をさせていただきました。
業務中・通勤中の交通事故で負傷した場合は、労災にあたります。
交通事故の損害賠償に関わる主な保険制度には自賠責保険・自動車保険がありますが、交通事故が労災にあたる場合は労災保険も絡んできます。
そこで、損害賠償における各保険制度の位置づけ、各保険制度それぞれの関係、労災保険と自賠責保険のどちらを使うべきかなどが問題となってきます。
講演では、青森県社会保険労務士会・青年委員会に所属する社労士の方々に、交通事故の損害賠償に関する基礎知識、自賠責保険・労災保険・自動車保険の概要とそれぞれの関係、労災保険と自賠責保険のどちらを使うべきかなどについて、具体的な事例を交えながら解説させていただきました。
参加いただいた社労士の方々のアンケートでは、「わかりやすく、詳しく説明して下さり、よく理解できたと感じています」、「交通事故と各種保険の関係について体系的に勉強でき、よかったです」、「自賠責保険と労災保険、どちらを先に請求したら得なのか、ケースによって違いがあることがわかりました。
役立てたいと思います」などの感想をいただきました。今回の講演が、参加いただいた社労士の方々の業務の参考になれば嬉しく思います。
【講演内容】
1 第1講座「交通事故損害賠償について~民事損害賠償における自賠責保険・労災保険の位置づけは?~」
(1)民事損害賠償とは
(2)損害項目
(3)自賠責保険・労災保険の位置づけ
(4)過失割合・過失相殺
(5)交通事故の損害賠償問題の解決方法
2 第2講座「交通事故労災と保険制度について~自賠責保険・労災保険・自動車保険とそれぞれの関係~」
(1)自賠責保険について
(2)自動車保険について
(3)労災保険について
(4)自賠責保険と自動車保険との関係
(5)労災保険と他の保険制度との関係
3 第3講座「交通事故労災への対応~労災保険と自賠責保険のどちらを使うべきか~」
(1)基本的には自賠責保険先行で
(2)労災保険を優先した方がよいケース
(3)会社にとって労災保険を適用するデメリットは?