事故状況や過失割合に争いがある場合は、弁護士が事故現場に出向いて、状況を確認することがあります。
この点、警察が作成した実況見分調書、保険会社が用意した現場の写真報告書、Googleマップのストリートビューなどを活用すれば、わざわざ現場に出向かなくても、ある程度、事故現場の様子がわかることも少なくありません。
しかし、写真などで確認するのと、実際に事故現場に赴いて自分の目で見てみるのとでは、印象が違うということも少なくありません。
交通事故の被害者や加害者の自動車が走っていた道路等を、実際に自分も自動車で走ってみることで、事故現場の状況をより鮮明に把握することができます。
事故現場には、多くの「気付き」があるのです。
また、交通事故の加害者が運転していた自動車からの見通しがどのようであるか、被害者からは加害者の自動車がどのように見えるのか、などといったポイントを写真撮影し、証拠として使用することもあります。
このように、事故状況や過失割合の争いにしっかりと対応していくためには、弁護士が事故現場に赴き、検証することが必要となることもあるのです。
私自身、必要な事故現場の検証を積極的に実施しており、事案によっては、何度も事故現場に足を運ぶこともあります。
(弁護士・木村哲也)