①むちうちとは?
交通事故でよく起こる傷病に「むちうち」があります。
「むちうち」は、正式な名称ではなく、「頚椎捻挫」、「頚部挫傷」、「外傷性頚部症候群」などと診断されます。
むちうちについては、事故に遭った日にはほとんど症状がなくても、翌日以降に症状が出てくることもあります。
事故に遭ったときは、「外見上は怪我がないから大丈夫」と安易に考えるのではなく、必ず病院で診てもらうようにしてください。
むちうちの症状としては、次のようなものがあります。
●首・背中・肩の痛み
●腕や手のしびれ
●頭痛
●不眠
●めまい
●耳鳴り
●吐き気
●食欲不振
●倦怠感・疲労感・脱力感 など
むちうちになると、これらの症状で大変つらい思いをしますが、外見やレントゲン・MRIなどの画像では異常が見られないことも少なくありません。
ですが、仕事や日常生活に支障をきたしますし、後遺障害が残ることもあるのです。
②むちうちの後遺障害
むちうちの後遺障害については、後遺障害として認定されれば、14級または12級に認定される可能性がありますが、実際は14級がほとんどです。
非該当、つまり後遺障害に該当しないとの判断がなされることもあります。
●14級「局部に神経症状を残すもの」
受傷時の状態や治療の経過などから、連続性・一貫性が認められ、説明可能な症状であり、単なる故意の誇張ではないと医学的に推定されるもの
●12級「局部に頑固な神経症状を残すもの」
症状が神経学的検査結果や画像所見などの他覚的所見により、医学的に証明できるもの
むちうちは、他覚的所見に乏しいことも多く、「誰も自分の症状をわかってくれない」とお悩みの方もいらっしゃいます。
しかし、事故の状況、治療の経過、画像所見・検査結果、症状の推移などにより、後遺障害として認められる可能性があるのです。
当事務所では、むちうちに詳しい外部の専門家とも連携しながら、治療のサポートや後遺障害等級の認定手続にも対応させていただいております。
交通事故被害者の方に寄り添って、精一杯尽力いたしますので、ぜひ当事務所にご相談ください。
(弁護士・木村哲也)