当事務所では、交通事故の被害に遭われた方々からのご相談を多数いただいておりますが、その中でも、交差点での事故が多いような印象を受けます。
実際、交通事故の5割以上が交差点で発生しているというデータもあります。
では、どの交差点での交通事故が多いのでしょうか。
青森県警から毎年、交通事故(人身事故)多発交差点・交通事故発生件数が発表されています。
平成27年(2015年)の発生件数のデータによると、八戸市内で交通事故の多い交差点ワースト5は、以下のとおりです。
1位 | 類家1丁目交差点(柏崎3丁目6番10号) | 国道45号 | 8件 |
2位 | 類家4丁目交差点(青葉3丁目3番3号) | 国道45号 | 7件 |
3位 | 小田坂交差点(下長3丁目19番9号) | 主要地方道八戸野辺地線 | 6件 |
4位 | 売市交差点(売市1丁目2番23号) | 国道104号 | 5件 |
5位 | 白銀小入口交差点(白銀町大久保道1番地1) | 市道 | 5件 |
1位の類家1丁目交差点は、八戸の大動脈である国道45号線と、片側2車線の市道が交わる交差点です。
どちらの道路も交通量が非常に多く、朝夕の通勤時間帯は渋滞しています。
ちなみに、私のカーナビでは、この交差点に近づくと「事故多発地点です。注意してください」と案内されます。
そして、事故件数8件中5件が右折時の事故です。
渋滞でイライラしていても、早く通過したいという気持ちをぐっとこらえて、無理な右折や直進は避けなければなりません。
2位の類家4丁目交差点は、1位の類家1丁目交差点から、諏訪方面に400mほど進んだ所にある交差点です。
交差点に面してスーパーマーケット、ドラッグストアなどの商業施設が立ち並んでいて、車だけでなく、歩行者や自転車の通行も多い交差点です。
ここでも、右折する際の事故が7件中4件と過半数を占めています。
右折する際は、対向車が来ていないか遠くまで確認することはもちろんのこと、渡ろうとしている歩行者や自転車がいないかをよく確認しなければなりません。
3位の小田坂交差点は、桔梗野から陸上自衛隊八戸駐屯地の脇を通って市の中心部へ向かう主要地方道8号線、フェリー埠頭と長苗代方面を結ぶ市道、日計へ向かう小路が交わる五差路です。
ちなみに、事故件数6件中3件が日曜日の事故です。
北側から交差点に入る2本の道路は、交差点に急角度で接しているため、左右の道路の見通しが悪くなっています。
左右を見通せる位置まで出て安全を確認しないといけません。
4位の売市交差点は、根城を東西に貫く国道104号線と、長根公園の外周を回る道路、長苗代方面へ向かう道路とが連続して交わる変形の四差路の交差点です。
5件中4件が、右折時の歩行者、自転車との接触です。
右折信号のない交差点では、右折するタイミングを計って対向車の有無にばかり意識が向きがちですが、横断する人や自転車にも注意しなければなりません。
5位の白銀小入口交差点は、名前のとおり、白銀小学校の前を通る交差点です。
学校に隣接していることもあり、朝夕の時間帯は、車だけでなく、歩いている人も多くなります。
この交差点での事故の特徴は、5件中3件が信号無視による事故だという点です。
この付近は、100~200mおきに信号が林立しています。
信号をしっかりと確認し、車や歩行者などに十分に注意して通過しなければなりません。
八戸市のワースト1位、2位は、青森県全体の中でもワースト1位、2位でした。
交差点では、車だけでなく、横断する歩行者・自転車など、注意しなければならない対象が多く、それだけ交通事故が発生する危険が潜んでいます。
右左折時だけでなく、直進の場合も、細心の注意を払って安全に通過するように心掛けたいところです。
当事務所にご相談ください
交通事故の被害に遭われた方は、大きな肉体的・精神的苦痛を被ることとなります。
また、今後の治療・検査や、後遺障害等級認定、示談交渉・訴訟などの手続について、不安をお持ちになるのが通常であると思います。
適切に検査・治療や諸手続を進めて、適正な賠償金を獲得するためには、できるだけ早く弁護士にご相談いただくことをお勧めいたします。
弁護士への相談が遅れると、不利な流れで手続が進んでしまうことも考えられます。
当事務所では、交通事故被害者の方からのご相談・ご依頼を多数取り扱っております。
経験豊富な弁護士が交通事故被害者の方のお話を丁寧にお聞きして、必要なサポートを提供させていただきます。
交通事故の被害に遭われてお悩みの方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽に当事務所にご相談ください。
(弁護士・木村哲也)