高次脳機能障害で適正な後遺障害等級の認定を受けるためのポイントは、①交通事故に精通した弁護士に相談すること、②高次脳機能障害を専門的に取り扱う病院の診察を受けること、③事故直後に画像を撮影すること、④神経心理学的検査を実施すること、⑤リハビリのための通院をすること、⑥後遺障害診断書の作成依頼等をすることです。
まずは、①交通事故に精通した弁護士にご相談いただき、適正な後遺障害等級認定の獲得に向けて、適切な方針のもとに行動していくことが必要となります。
また、②高次脳機能障害の治療に適した病院での診療を受けることも重要であり、場合によっては転院も検討することになるでしょう。
そして、適正な後遺障害等級の認定のためには、高次脳機能障害の存在を客観的に立証することが必要であるため、病院で、③MRI、XP、CTなどの画像を撮影すること、④知能検査、言語機能検査、記憶検査、遂行機能検査などの神経心理学的検査を実施することが必要です。
さらに、⑤医師の指示のもとで症状に合った適切なリハビリを受けることが大切ですし、後々の後遺障害等級認定や示談交渉・訴訟での立証に備えて、リハビリの記録を残しておくのが良いでしょう。
そのうえで、後遺障害等級の認定手続に当たっては、⑥医師に後遺障害診断書や神経系統の障害を示す医学的所見などの書類の作成を依頼し、家族が被害者の生活状況を記録した日常生活状況報告書を用意することなどが必要となってきます。